観察の森では今、ツクツクボウシを主としたセミの声がにぎやかですが、この森で繁殖していた小鳥のさえずりはほとんど聞かれなくなりました。まだ毎日のようにさえずっているのはホオジロだけで、ホトトギスは8月3日、ウグイスは8月10日を最後に聞かなくなりました。キビタキとセンダイムシクイはもっと早く、7月18日が最後でした。
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[さえずるホオジロ]

一方で、8月15日にはあまりなじみのない「ヒーツーキー」というさえずりが聞かれました。エゾムシクイです。
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[エゾムシクイ? ヤンマ池にて 8月15日]

エゾムシクイは亜高山帯の針葉樹林などで繁殖する夏鳥です。この森に現れたということは、もう熱帯の越冬地への渡りが始まっているということでしょう。

同じく繁殖期には聞かれなかったサンショウクイの鳴き声(「ピリリリ!ピリリリ!」という特徴のある声)も昨日聞きました。こちらも夏鳥ですから渡りの途上だったのでしょう。

ちなみにサンショウクイは低山帯で繁殖します。昨年、観察の森で初めて繁殖期を通して確認し、今年も期待していたのですが、残念ながら定着しませんでした。(斉藤)
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[サンショウクイ 昨年の7月に撮影]