ホタル池は園内に数か所あるモリアオガエルの産卵場所のひとつです。
そのホタル池で、モリアオガエルの卵塊がなくなったり、壊されたりという事件が昨年から急に目立ち始めました。
そして今年はホタル池のみならず、センター裏庭の池周辺でも被害が発生し始めました。
当初、人による仕業かと思ったのですが、日中は人が入れないセンター裏庭でも起こるとなると、動物の疑いが強まりました。

5月29日、加害者を特定すべく、センター裏庭の側溝脇に産みつけられて間もないモリアオガエル卵塊のそばに自動撮影カメラを設置しました。
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[矢印が卵塊]

次の日の朝、裏庭に出てみると早くも卵塊は壊され、破片が側溝に落ちていました。
いそいでカメラを事務所に持ち帰り、画像を確かめてみると、予想していたとおり犯人はアライグマでした。
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[しま模様の尾が特徴]
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[側溝に入って卵を食べている様子]
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もっとはっきりした動画も撮れているのですが、残念ながらこのブログには載せることができませんでした。

アライグマは環境省によって特定外来生物に指定されており、生態系に深刻な影響を及ぼす危険性があります。観察の森では7年前からアライグマの生息が確認されていますが、今回のように希少生物(モリアオガエルは兵庫県で絶滅の危機が増大している種のひとつです)の生存を脅かすという実害が明らかになったのは初めてです。

6月26日にようやく梅雨入りが発表され、まとまった雨が降り始めるとともに、しばらく中断していたモリアオガエルの産卵が再開されたもようです。
一昨日にはセンター裏庭の池の縁にも一つ産みつけられました。190630-5
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このまま放置しておくとアライグマに食べられるのは明らかです。
応急処置としてこの卵塊を採取し、オタマジャクシが孵るまでセンターで保護することにしました。
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1週間ぐらい後には卵塊からオタマジャクシが下の水槽に落ちていくのが観察できると思います。(斉藤)