2016年08月

ニイニイゼミやアブラゼミもまだ鳴いていますが、セミの主役はすっかりツクツクボウシに置き換わり、セミの声に交じってコオロギやキリギリスのなかまの声も聞こえてくるようになりました。
鳥の世界でも繁殖をすませた夏鳥たちが南の国へと移動していく季節を迎えます。
移動していく夏鳥のうち、観察の森で真っ先に確認するのはサンショウクイです。
昨年は8月29日に、その前の年も8月29日に初めて確認しています。
今日の午後、もしかしたらと思いながら環境管理の仕事でヤンマ池に向ったところ、ドンピシャ。ヤンマ池でサンショウクイの群れに出会いました。160828-1

10羽ぐらいでしょうか、対岸のコナラ林の上層から中層を「ピリリリッ、ピリリリッ」と尻上がりの高い声で鳴きながら飛び交っていました。160828-2
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森では7月10日に「粘菌の不思議をさぐろう」というイベントを開催しました。
http://wbsj-himeji.blog.jp/archives/1059348487.html

そのときに、みんなでアカマツの皮を湿室培養するために採取しました。
7月10日のアカマツの皮
(写真:7月10日のアカマツの皮)

8月16日から粘菌の黄色い変形体が出てきました!
変形体1
(写真:動き出した変形体)

17日、少し豆腐の水切りをした水を5滴ほどやってみると
翌日はもっと大きくなっていました。
変形体2
(写真:広がった変形体)

ネイチャーセンターに置いているので、是非見に来てくださいネ!

毎年、夏休みには1回、夜のイベントを開催しています。
昨年までは夜の森を歩いて生き物を探す「夜の森・いきものウォッチング」でしたが、今年は少し趣向を変え、光で昆虫を誘き寄せる調査を紹介することにしました。
題して「夜の昆虫を調べる ~灯火採集入門~」。
講師として兵庫県立人と自然の博物館の山内健生先生に来ていただきました。
センターのベランダで白布を広げ、その前に2本の蛍光灯(昼光色とブラックライト)をぶらさげて灯し、さてどんな虫がやってくるか...012

残念ながら今回はクワガタやカブトムシのようなスター選手やびっくりするような大きなガは現れませんでしたが、見たことのない虫や馴染みのうすい虫が多々訪れ、その都度山内先生がていねいに解説してくださいました。015
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9時からは採集した昆虫で標本づくりです。生き物の殺生をいやがる人もいるだろうという山内先生の配慮でここからは希望者のみの参加としましたが、ほとんどの参加者はひきつづき標本作りも熱心に教わっていました。025
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ネイチャーセンターでは、姫路市の蝶「ジャコウアゲハ」の飼育展示をガラスケースの中でしていました。ガラスケースの中では、小さな幼虫は見えにくいものでした。ジャコウアゲハ展示
(写真:ジャコウアゲハ展示)
そこで、今年は幼虫が食べているウマノスズクサを鉢植えにして、直に幼虫が観察できるようにしてみました。鉢植え
(写真:鉢植え)
心なしか、幼虫たちもゆっくりとウマノスズクサの葉っぱを食べているように見えます。幼虫
(写真:幼虫)

思っていたよりウマノスズクサの葉が小さかったり、たくさん卵を産み付けられてしまって幼虫の数が多すぎたりと、難しいところもありますが、しばらくこの鉢植えを展示していくつもりです。ウマノスズクサの葉っぱがなくなるまでに見に来てくださいネ!

先日、植生研究グループ無名ゼミが定例活動(モニタリング1000植物調査)で森を回っている時、キノコに詳しいYさんが冬虫夏草(とうちゅうかそう)を見つけ、調査に同行していた井内レンジャーに教えてくれました。
冬虫夏草とは虫に寄生するキノコの総称です。
私自身、冬虫夏草が生えているところを見たことがなかったので、井内レンジャーから場所を教えてもらい、見に行きました。160802-1
上の写真がそれです。
知っている人でないと気にもとめないであろう小さい地味なもので、ひとつだけではなく、数箇所で生えていました。
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[クローズアップ]

地中から生えているので、寄生されているのはセミの幼虫でしょうか。
ネイチャーセンターには冬虫夏草の標本らしい標本がなく、これは標本を得るチャンスです。
持参した移植ごてを使って掘り起こしを試みました。
いったいどれぐらいの深さに宿主(寄生された虫)の体があるのか、見当がつきません。
とりあえず一箇所で、7~8センチほどの深さに移植ごてを刺し込み、掘り起こしてみると、幸い宿主の体は地表近くにあり、切断することなく冬虫夏草を採取することができました。
ほかの場所でも同様に難なく採取することができました。
宿主は、やはりセミの幼虫でした。
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形態から見て、ツクツクボウシの幼虫のようです。
そしてキノコの方はツクツクボウシタケという種のようです。
採取してきた冬虫夏草は現在ネイチャーセンターで乾燥中。
標本ができたら展示室のガラスケースに展示します。

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