2019年06月

ホタル池は園内に数か所あるモリアオガエルの産卵場所のひとつです。
そのホタル池で、モリアオガエルの卵塊がなくなったり、壊されたりという事件が昨年から急に目立ち始めました。
そして今年はホタル池のみならず、センター裏庭の池周辺でも被害が発生し始めました。
当初、人による仕業かと思ったのですが、日中は人が入れないセンター裏庭でも起こるとなると、動物の疑いが強まりました。

5月29日、加害者を特定すべく、センター裏庭の側溝脇に産みつけられて間もないモリアオガエル卵塊のそばに自動撮影カメラを設置しました。
190630-1
[矢印が卵塊]

次の日の朝、裏庭に出てみると早くも卵塊は壊され、破片が側溝に落ちていました。
いそいでカメラを事務所に持ち帰り、画像を確かめてみると、予想していたとおり犯人はアライグマでした。
190630-2
[しま模様の尾が特徴]
190630-3
[側溝に入って卵を食べている様子]
190630-4
もっとはっきりした動画も撮れているのですが、残念ながらこのブログには載せることができませんでした。

アライグマは環境省によって特定外来生物に指定されており、生態系に深刻な影響を及ぼす危険性があります。観察の森では7年前からアライグマの生息が確認されていますが、今回のように希少生物(モリアオガエルは兵庫県で絶滅の危機が増大している種のひとつです)の生存を脅かすという実害が明らかになったのは初めてです。

6月26日にようやく梅雨入りが発表され、まとまった雨が降り始めるとともに、しばらく中断していたモリアオガエルの産卵が再開されたもようです。
一昨日にはセンター裏庭の池の縁にも一つ産みつけられました。190630-5
190630-6

このまま放置しておくとアライグマに食べられるのは明らかです。
応急処置としてこの卵塊を採取し、オタマジャクシが孵るまでセンターで保護することにしました。
190630-7

1週間ぐらい後には卵塊からオタマジャクシが下の水槽に落ちていくのが観察できると思います。(斉藤)

ひと月ぐらい前までよく見られたガの幼虫はあまり見られなくなり、今は成虫が目立ちます。

もっともよく見られるのはハグルマエダシャク。
haguruma
[ハグルマエダシャク]
ピークは過ぎたようですが、場所によっては観察路を歩くと脇のササやシダの葉の裏から夥しい数が湧くように飛び出すのが見られます。

姿形がユニークで、風物詩となっているホタルガはここ4、5日で目立ってきました。
hotaruga
[ホタルガ]

地味なものが多い中、時々カラフルなガにも出会います。
biro-do
[奇抜なデザインのビロードハマキ]
写真のビロードハマキ、よく見ると体の両端に触角が!?
じつは交尾中の2頭でした。
(斉藤)

少し蒸し暑い初夏の森では、色々な生きものが活動の真っ最中です。

先日、センターの近くで
写真①
イモムシをくわえたムクドリと、
写真②
これまたイモムシをくわえたセグロセキレイの姿を見ました。
鳥がくわえているとなぜか肉厚で美味しそうに見えるのは私だけでしょうか。

森の中では、捕まえたガを抱えて飛んできたマガリケムシヒキや
写真③

モチツツジの蜜を吸うモンキアゲハ
写真④

ちょうど何かのムシを食べ終えたニホンカナヘビ
写真⑤
などを見ることができました。

そして、こんな光景も...
写真⑥
森の飾西方面入口でイソヒヨドリのメスがいたのですが、見ると、何かをくわえて振り回していました。
写真⑦
ニホントカゲです!
写真⑧
尻尾まできれいに飲み込むと、イソヒヨドリは満足気に(?)飛び去って行きました。

この時期、森ではさまざまな生き物の採食シーンに出遭います。
生き物の食事に注目するといろんな発見がありそうです。
(植阪)

今年で3期目となるキッズレンジャークラブ。
応募者77名の中から抽選で選ばれた16名のメンバーが活動をしています。

1回目の4月はオリエンテーションと名札作り。
はじめて出会った子と協力してノコギリで木の輪切りを作り、名札を作りました。
①名札づくり


2回目の5月は2キロコースを歩いて生き物探しをしました。
②虫を見つけた

③見晴らし広場で記念撮影
<中央広場で記念撮影>

④フィールドノートへの記録
<捕まえた虫を調べてフィールドノートに記録>

一月違うだけで、森の様子はずいぶんと違います。
木の葉のしげり方、出会う虫、咲いている花、周りから聞こえてくる音。
毎月、自然の中でいろいろな発見をしながら活動します。
6月の活動では、北側のコースまで足を延ばします。
どんな違いを発見することが出来るでしょうか。
楽しみですね!(大津賀)

↑このページのトップヘ